決めつけの罠にハマるな

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占いをするとき、知らず知らずのうちに「思い込み」で相手を判断していないだろうか?

「この人はこういうタイプだから、こういう未来になる」

「手相がこうだから、きっとこういう性格のはず」

──もし、こういう占いをしていたら、危険信号だ。

なぜなら、それは「占い」ではなく、ただの「決めつけ」だから。

今日は、占いがどのように成立しているのか、そして占い師が絶対に気をつけるべき「決めつけのワナ」について話していく。

「スキーマ」とは?──人間は思い込みで生きている

「スキーマ」って言葉を聞いたことがあるだろうか?

これは、**人が過去の経験や記憶から作り上げた「思考のパターン」や「枠組み」**のことだ。

例えば、

✅ 「お金持ちはブランド品を持っている」

✅ 「第一印象が悪い人は性格も悪そう」

✅ 「女性の悩みは恋愛が多い」

──こんな感じで、俺たちは無意識のうちに「こういう人はこう」と決めつけてしまう。

これは占いにも深く関わってくる。

なぜなら、占いは「情報をもとにリーディングをする」仕事だからだ。

占い×スキーマ:「決めつけ占い」がヤバい理由

占い師は、手相や星座、四柱推命などの情報を見て、相談者の話を聞きながら「リーディング」をする。

このとき、無意識にスキーマを活用している。

良い使い方をすれば、占いの精度が上がる。

スキーマのメリット

✔ 過去の経験を活かして、的確なアドバイスができる

✔ 似た相談ケースと照らし合わせて、解決策を見つけやすい

✔ 相談者が言葉にできない悩みを「読み取る力」がつく

でも、これが間違った使い方をすると…

スキーマのデメリット(=決めつけ占い)

❌ 「知能線が長い人は思慮深い」→ だからあなたも慎重なはず!

❌ 「女性は恋愛の悩みが多い」→ だから仕事の話はそこそこにしよう

❌ 「経営者はバリバリ働くタイプ」→ だから家庭より仕事が大事なはず

──いやいや、ちょっと待て。

本当に全員そうか?違うよな?

こういう決めつけをすると、占いの幅が狭くなり、相談者の本当の悩みを見落とすことになる。

「占いは当たるけど、心に響かない」なんて言われる占い師は、だいたいこのパターンだ。

で、こういう話をするとたまに湧いてくるのが、

「占い師には学歴が必要だ!なぜなら経営者の相談に答えられないから!」

──いやいや、それこそ**スキーマ(決めつけのワナ)**じゃないか?

そもそも、経営者の悩みって「経営の悩み」だと思い込んでいること自体がスキーマ。

実際は、恋愛かもしれないし、人間関係かもしれない。

「会社は順調だけど、家庭がうまくいかない」

「従業員には強く言えるのに、恋人には弱い」

──こんな相談、山ほどある。

それなのに、**「経営者=経営の悩み」**って決めつけて、

「私は学歴があるから経営の相談にも答えられる!」って…

いやいや、おこがましいにもほどがあるだろ。

そもそも、そんな経営者が「経営の相談」を占い師にするか?

経営戦略のアドバイスがほしいなら、普通はコンサルに行くだろう。

占い師に相談するのは、**「人には言いづらいけど、誰かに聞いてほしいこと」**なんだよ。

ここを理解していない時点で、「人を占う資格なし」だ。

占い師が気をつけるべきこと

占いは「スキーマ(思考の枠組み)」を使って成り立っている。

だが、占い師自身がそのスキーマにとらわれていたら、相談者を本当に導くことはできない。

だからこそ、占い師は常にこの3つを意識するべきだ。

✅ ① 相談者の話をフラットに聞け!

先入観で「この人はこういうタイプだな」と決めつけない。

まずは相談者の話をしっかり聞くこと。

「話を聞く前に、すでに答えを決めている占い師」は信用できない。

✅ ② 「占いの解釈」は1つに絞るな!

「あなたの運命はこうです!」と断定しない。

占いには必ず複数の解釈がある。

「こういう可能性もあるし、こういう見方もできる」

そうやって、相談者に「選択肢」を与えるのが、本物の占い師だ。

✅ ③ 自分の「思い込み」に気づけ!

占い師自身も、「自分が無意識に持っている先入観」に気をつける必要がある。

「このタイプはこうだ」と思い込んでしまっていないか?

本当に、相談者の個別の事情を見て占えているか?

まとめ:占い師こそ、スキーマのワナにハマるな!

占いは「スキーマ(思考の枠組み)」を活用しているが、同時にそれに縛られてはいけない

スキーマにとらわれると、相談者の本当の悩みを見落とす

占い師自身が「思い込み」に気をつけ、フラットな視点を持つことが大切

そして、もう一度言うが、

「占い師には学歴が必要」なんてスキーマにハマっている時点で、占い師としての視野が狭い。

学歴があろうがなかろうが、「人の本質を読む力」がなければ、占い師は成り立たない。

経営者の悩みが経営の悩みとは限らない。

占い師に必要なのは、学歴ではなく「人の心を深く理解する力」だ。

スキーマに縛られず、広い視野を持てる占い師が、最終的には「本当に頼られる存在」になるのだ。

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